「実」という漢字の読み方がわからなくて困ったことはありませんか?
実は「実」には訓読み・音読み・名前読みなど複数の読み方があり、場面によって使い分けが必要です。
この記事を読むことで、「実」のすべての読み方と使い分けのコツがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.「実」の読み方:訓読み・音読みの基本まとめ

「実」の訓読み一覧(み・みのる・まこと)
「実」の訓読みは主に3つあります。
- み:果実や木の実を指す言葉として使われます(例:「木の実」「草の実」)
- みのる:実りをもたらすという動詞的な使い方で、「実る」(みのる)という形が代表的です
- まこと:誠実・誠意という意味で使われる読み方で、古風な表現や名前に多く見られます
訓読みは日本語本来の意味に由来した読み方です。
「実」の訓読みは日常の言葉の中にも自然に溶け込んでおり、特に「み」は食べ物や自然に関する表現で頻繁に使われます。
「実」の音読み一覧(ジツ・シツ)
「実」の音読みは2つあります。
- ジツ:最も一般的な音読みで、「現実」「事実」「実力」など日常的によく使われます
- シツ:「シツ」はやや古い・漢語的な読み方で、現代ではあまり単独では使われませんが、「充実」(じゅうジツ)などに含まれます
音読みは中国語の発音に由来した読み方です。
熟語の中では「ジツ」が圧倒的に多く使われており、「実」を含む単語を見かけたらまず「ジツ」と読むのが基本と覚えておくと便利です。
訓読みと音読みの使い分けのポイント
訓読みと音読みの使い分けには、次のような傾向があります。
- 単独で使う場合 → 訓読み(「実(み)」「実る(みのる)」)
- 熟語・複合語として使う場合 → 音読み(「実力(じつりょく)」「現実(げんじつ)」)
また、和語(日本語由来の言葉)と組み合わさる場合は訓読みになりやすく、漢語(中国語由来の言葉)と組み合わさる場合は音読みになるケースが多いです。
「実」が単語の中で前後に漢字を伴っているときは音読みの「ジツ」を選ぶのが無難です。
「実」を使った基本的な熟語と読み方
| 熟語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 現実 | げんじつ | 実際に存在する状態 |
| 事実 | じじつ | 実際に起きた出来事 |
| 実力 | じつりょく | 本当の能力 |
| 充実 | じゅうじつ | 内容が豊かで満たされた状態 |
| 木の実 | きのみ | 木になる果実 |
| 実る | みのる | 作物や果実が育つ |
| 誠実 | せいじつ | 真面目で正直なこと |
| 実は | じつは | 本当のことを言うと |
日常会話でよく耳にする「実は(じつは)」も「ジツ」の音読みです。
2.「実」の読み方を含む熟語・言葉の具体例

「ジツ」と読む熟語の例(現実・事実・実力など)
「ジツ」と読む熟語は非常に多く、日常生活でもよく目にします。
- 現実(げんじつ):夢や空想ではなく、今実際にある状態を指します
- 事実(じじつ):実際に起きた、または存在する出来事・状況のこと
- 実力(じつりょく):本物の能力・実際の力
- 実感(じっかん):体や心で実際に感じること
- 実績(じっせき):これまでに積み上げてきた成果・結果
- 実践(じっせん):実際に行動に移すこと
- 誠実(せいじつ):嘘をつかず、真面目に向き合うこと
これらはすべてビジネスや学習の場面でも頻出の語句です。
「ジツ」の読み方が使われる熟語を多く知っておくことで、初見の漢字でも読み方の見当がつきやすくなります。
「み」と読む言葉の例(木の実・草の実など)
「み」と読む表現は、主に自然・食べ物・植物に関する言葉に多く見られます。
- 木の実(きのみ):木になる果実全般を指す言葉
- 草の実(くさのみ):草本植物がつける実
- なり(成り):「実がなる」という表現で使われる
- 橡の実(とちのみ):トチノキの実。山の食材として昔から親しまれてきた
- 椎の実(しいのみ):シイの木の実。どんぐりの一種
「み」という読みは、日本語の古い表現に由来しており、季語や俳句・和歌の中にも頻繁に登場します。
日本の四季の豊かさを表す言葉としても「み」の読みは重要です。
「みのる」と読む名前・表現の例
「みのる」は「実る」という動詞形で使われるほか、人名としても広く親しまれています。
- 「田畑が実る(みのる)秋」:収穫の季節を表す表現
- 「努力が実る(みのる)」:頑張りが成果につながるという慣用表現
- 人名「実(みのる)」:男性の名前として昭和〜平成にかけてよく使われた
- 「実り多い(みのりおおい)一年」:充実した年を表す表現
「みのる」という響きには、豊かさ・成長・成就というポジティブな意味が込められており、名前として人気が高い理由のひとつです。
「まこと」と読む場合の使われ方
「まこと」という読み方は、やや古風な表現や名前に見られます。
- 誠(まこと):漢字は異なりますが、「実」も「まこと」と読む場合があります
- 人名「実(まこと)**:男性・女性ともに使われる名前
- 「実に(まことに)」:「本当に」「誠に」という強調表現(ただし現代では「じつに」と読むことが多い)
「まこと」という読みは誠実さ・真心を表すニュアンスが強く、品のある印象を与えます。
名前に「まこと」という読みを使う場合は、漢字を「実」にするケースと「誠」にするケースがあるため、確認が必要です。
3.「実」の名前での読み方と使い方

人名で「実」を使うときの代表的な読み方
「実」は名前に使われる頻度の高い漢字のひとつです。
代表的な読み方をまとめます。
- みのる:男性名として伝統的に使われる読み方
- みつ:やや古風だが、女性名としても使われる
- まこと:誠実なイメージで男女ともに使われる
- み:女性名の一部として使われることが多い(「由実」「愛実」など)
- じつ:音読みをそのまま名前に使うケースは少ないが存在する
人名には通常の読み方に加えて特殊な読み方が認められることも多いため、正確な読み方は本人やご家族に確認するのがベストです。
男性名・女性名それぞれの読み方と実例
| 名前 | 読み方 | 性別 |
|---|---|---|
| 実 | みのる | 男性 |
| 実 | まこと | 男女 |
| 実咲 | みさき | 女性 |
| 実優 | みゆ | 女性 |
| 実樹 | みき | 男女 |
| 実穂 | みほ | 女性 |
| 実希 | みき | 女性 |
| 実央 | みお | 女性 |
女性名では「み」と読ませるパターンが多く、男性名では「みのる」「まこと」が定番です。
「実」を含む名前は豊かさや誠実さのイメージから、名付けに人気の漢字です。
名前に「実」を使う際に注意したい読み間違い
「実」を含む名前は、初見で読み間違えられるケースがあります。
- 「実咲(みさき)」→「じつさき」と読まれることがある
- 「由実(ゆみ)」→「ゆじつ」と読まれることがある
- 「実央(みお)」→「じつお」と読まれることがある
名前に使う場合は、読み仮名をしっかり添えることが重要です。
また、名刺や履歴書などの公式書類では、初めから読み仮名を併記しておくとトラブルを防げます。
4.「実」の読み方で迷いやすいケースと見分け方

同じ漢字なのに読み方が変わる理由(前後の文脈による違い)
「実」の読み方が変わる主な理由は、前後に続く言葉との組み合わせによります。
- 「実(じつ)は」→ 接続詞的な使い方で「ジツ」
- 「実(み)がなる」→ 果実について語るときは「み」
- 「実(みのる)る秋」→ 動詞として使うときは「みのる」
このように、文脈・品詞・前後の語によって読み方が自然に変わります。
漢字の読み方は「一つの正解だけ」ではなく、文脈に応じた読みが存在することを理解しておくと、読み間違いを防げます。
「実」と似た漢字・紛らわしい表現との比較
| 漢字 | 代表的な読み | 混同しやすいポイント |
|---|---|---|
| 実(じつ・み) | ジツ/み | 今回のテーマ |
| 誠(まこと) | まこと | 「実」も「まこと」と読む場合がある |
| 果(か・は) | カ/は | 「果実(かじつ)」で「実」と一緒に使う |
| 稔(みのる) | みのる | 「実」と同じ訓読みを持つ別の漢字 |
特に「稔(みのる)」は「実」と同じ訓読みを持つため、名前や農業関係の文書で混同されやすいです。
「稔」はあまり一般的でない漢字なので、通常は「実(みのる)」を使うほうが読みやすい名前になります。
子どもや外国人が間違えやすい読み方のパターン
「実」の読み方で特に間違われやすいパターンを紹介します。
- 「木の実(きのみ)」→ 「きのじつ」と音読みしてしまう
- 「実は(じつは)」→ 「みは」「まことは」と訓読みしてしまう
- 「現実(げんじつ)」→ 「げんみ」「げんみのる」と訓読みしてしまう
- 「実る(みのる)」→ 「じつる」と音読みしてしまう
外国語学習者にとって、音読みと訓読みの使い分けは日本語学習の難所のひとつです。
特に熟語の中では音読み、単独や和語と組み合わさる場合は訓読みという基本ルールを覚えておくと理解が深まります。
読み方を正しく覚えるための実践的な学習法
「実」の読み方を確実に覚えるためには、以下の方法が効果的です。
- 例文で覚える:「現実(げんじつ)」「木の実(きのみ)」など、実際の例文とセットで記憶する
- 使用場面で分類する:「自然・食べ物系 → み」「熟語・漢語系 → ジツ」と場面で分ける
- 名前帳や辞書を活用する:人名の読み方は人名漢字辞典を使うと正確に調べられる
- 声に出して読む練習をする:目で見るだけでなく、声に出すことで定着率が上がる
- アプリや漢字ドリルを活用する:繰り返しの練習が読み方の定着には最も効果的
読み方の学習は「なぜこう読むのか」という理由とセットで覚えることで、応用が効くようになります。
まとめ
- 「実」の訓読みは「み」「みのる」「まこと」の3種類がある
- 「実」の音読みは「ジツ」が主で、「シツ」もある
- 熟語や漢語と組み合わさる場合は「ジツ」と読むことが多い
- 「木の実」「草の実」など自然に関する言葉では「み」と読む
- 「実る」は動詞形の訓読みで、豊かさや成就を意味する
- 「まこと」という読みは名前や古風な表現に使われる
- 人名では「みのる」「まこと」「みつ」「み」などの読みがある
- 女性名では「み」と読ませるパターンが特に多い
- 「稔(みのる)」など同じ訓読みを持つ別の漢字と混同しないよう注意
- 例文・場面分類・声出し練習が読み方定着の近道
「実」は私たちの日常に深く根ざした漢字です。
読み方のルールを正しく理解しておくことで、文章を読む力も名前を正確に呼ぶ力も確実にアップします。
ぜひ今日から意識して使ってみてください!
関連サイト
文化庁 国語施策・日本語教育