あなたは「マンキンって何?」「マンキンでいくってどういう意味?」と思ったことはありませんか?結論、マンキンには「全力でやり切る」というお笑い用語の意味と、漫画「シャーマンキング」の略称という2つの意味があります。この記事を読むことで、マンキンの意味・由来・正しい使い方がすべてわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.マンキンとは?2つの意味をわかりやすく解説

お笑い用語としてのマンキンの意味
マンキンとは、お笑いの世界で使われる業界用語で、「100%どころか120%の力で最後までやり切ること」を意味します。
単なる「全力」とは少しニュアンスが異なり、たとえネタがスベっていても、途中で心が折れそうになっても、最後まで手を抜かずにやり抜くという強い姿勢を含んでいるのが特徴です。
芸人さんが舞台に上がる前に「今日はマンキンでいこう!」と声をかけ合ったり、「あの芸人はマンキンでやるから面白い」と評価したりする場面でよく使われます。
もともとは芸人さん同士の業界用語でしたが、テレビのバラエティ番組やSNSを通じて徐々に一般にも広まり、現在ではバラエティ好きの間ではかなり浸透している言葉になっています。
漫画「シャーマンキング」の略称としてのマンキン
もうひとつの意味として、マンキンは漫画『シャーマンキング』の略称としても広く使われています。
『シャーマンキング』は武井宏之さんによる少年漫画で、1998年から2004年にかけて週刊少年ジャンプで連載されました。
霊能力者(シャーマン)の少年・麻倉葉が、500年に一度開催される「シャーマンファイト」に参加し、すべてを司る「シャーマンキング」の座を目指す物語です。
2001年にテレビ東京系列でアニメ化され、2021年には完全新作アニメとしてリメイクされるなど、世代を超えて愛されている作品です。
ファンの間では「マンキン」という略称が定着しており、公式ファンブックも『マンキンブック』というタイトルで発売されているほどです。
漢文における「万金」の意味
実は「万金(まんきん)」という言葉には、漢文の世界でも古くから意味があります。
漢字のとおり「多くのお金、大金」を意味し、8世紀の中国の詩人・杜甫(とほ)が書いた有名な漢詩「春望(しゅんぼう)」にも登場します。
その中の一節「家書万金(かしょばんきん)」は、「家族からの手紙は大金にも値するほど嬉しい」という意味です。
学校の古典の授業で習った方もいるかもしれません。
お笑い用語のマンキンとは直接の関係はありませんが、「万金」という言葉自体には長い歴史があることを知っておくと、言葉への理解がより深まります。
文脈でマンキンの意味を見分けるポイント
マンキンという言葉を見聞きしたとき、どちらの意味で使われているかは文脈で判断するのがポイントです。
見分け方はシンプルで、以下のように考えると迷いません。
- お笑い・バラエティ・頑張りの話題 → 「全力でやり切る」というお笑い用語
- アニメ・漫画・キャラクターの話題 → 『シャーマンキング』の略称
たとえば「マンキンでネタやる」と言えばお笑い用語ですし、「マンキンの推しキャラ」と言えばシャーマンキングのことです。
SNSではどちらの意味でも頻繁に使われているため、前後の文脈を確認するクセをつけておくと、会話についていきやすくなります。
2.マンキンの由来と語源|小籔千豊が生んだお笑い用語の誕生秘話

元ネタは漢方薬「万金丹(まんきんたん)」
お笑い用語としてのマンキンの元ネタは、漢方薬の「万金丹(まんきんたん)」です。
万金丹は、伊勢国(現在の三重県伊勢市周辺)で600年以上の歴史を持つ伝統的な漢方薬で、江戸時代には「伊勢の霊薬」として全国的に知られていました。
伊勢神宮へのお参りがブームとなった時代には、旅人の道中薬として、また家庭の常備薬としても大変重宝されたお土産品でもあります。
「万病に効く貴重な丸薬」という意味が込められた名前のとおり、胃腸の不調や気付けなどに効果があるとされていました。
この万金丹の「飲むと元気いっぱいになる」というイメージが、お笑い用語のマンキンに転じていったのです。
現在でも「小西の萬金丹」や「野間の萬金丹」として製造・販売が続いており、伊勢神宮の外宮近くではその歴史を見学することもできます。
きっかけはワッキーの全力パフォーマンスだった
マンキンという言葉を最初に使い始めたのは、吉本新喜劇の小籔千豊(こやぶ かずとよ)さんです。
そのきっかけとなったのは、ペナルティのワッキーさんのあるパフォーマンスでした。
かつて銀座7丁目劇場で「東京の吉本芸人 vs 大阪の吉本芸人」がネタで闘うイベントが行われた際、若手時代のワッキーさんが完全アウェイの空気の中、どんなにスベっても一切ひるまずに全力の顔芸やギャグを最後まで披露し続けたのです。
その姿を見た小籔さんが、「あいつはマンキンタンでも飲んでいるんじゃないか。だからあんなにスベっても前に出られるんだ」と表現したのが始まりとされています。
興味深いのは、ワッキーさん自身がこのエピソードを知らなかったことです。
2019年のラジオ番組で小籔さんから「元はお前が作ったんやで」と言われ、本人が驚いたというエピソードも語られています。
「桃太郎伝説」のまんきんたんの術が由来という説も
マンキンの由来にはもうひとつの説があります。
お笑いコンビ・麒麟の川島さんによると、小籔さんが当時ハマっていたゲーム『桃太郎伝説』に登場する「まんきんたんの術」(体力が全回復する術)が由来ではないかという説です。
実際、小籔さん自身も「はっきり万金丹という漢方があるとは認識していなかった」と語っており、漢方薬の万金丹とゲームのまんきんたんの術、両方のイメージが混ざり合って生まれた言葉である可能性が高いと考えられています。
いずれにしても、「飲む(使う)と一気に元気になる」というイメージが共通しているのが面白いポイントです。
こうした複数の由来が絡み合っているからこそ、マンキンという言葉には「ただの全力」以上のエネルギッシュなニュアンスが込められているのかもしれません。
ABEMAやバラエティ番組で広まった経緯
マンキンは長らくお笑い業界の内輪の言葉でしたが、近年はテレビやネット番組を通じて一般にも広く知られるようになりました。
特にABEMAのバラエティ番組でマンキンの語源が特集された際には、バイきんぐが「小籔千豊さんが作ったとは知らなかった」と驚く場面もあり、大きな話題になりました。
また、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんなど、芸人以外のバラエティ関係者も日常的に使うようになったことで、お笑いファンだけでなくバラエティ番組を観る幅広い層に浸透していきました。
SNSでも「今日の仕事マンキンでやった」「マンキンで頑張る」といった投稿が見られるようになり、もはやお笑い業界だけの言葉ではなくなりつつあります。
3.マンキンの正しい使い方・例文|日常会話やSNSで使うコツ

芸人が実際に使うマンキンの定番フレーズ
芸人さんが実際に使うマンキンの定番フレーズをいくつかご紹介します。
- 「今日はマンキンでいくぞ!」(今日は全力でやり切るぞ)
- 「あいつはいつもマンキンでやるから信頼できる」(いつも手を抜かないから信頼できる)
- 「マンキンでスベった」(全力でやったけどウケなかった)
- 「マンキンでやれ!」(手を抜くな、全力を出せ)
注目すべきは、「マンキンでスベった」という表現がネガティブではないということです。
お笑いの世界では、スベること自体は恥ずかしいことではなく、全力を出し切った結果スベったのであれば、それはむしろ芸人として尊い姿勢だと評価されます。
つまり、マンキンという言葉には「結果ではなくプロセスや姿勢を評価する」というお笑い業界独特の価値観が反映されているのです。
仕事やプレゼンなど日常生活での応用例
マンキンはお笑い業界発の言葉ですが、日常生活でも使えるシーンはたくさんあります。
- 「明日のプレゼン、マンキンでいこう!」(失敗を恐れず全力で挑もう)
- 「部活の試合、マンキンで頑張った」(最後まで全力を出し切った)
- 「今日の飲み会はマンキンで楽しむ」(遠慮せず思い切り楽しむ)
ポイントは、「全力でやる」だけでなく、「失敗を恐れずに振り切る」「ブレーキをかけない」というニュアンスを込めたいときに使うと、しっくりきます。
「全力で頑張ろう」だと少し堅い印象になりますが、「マンキンでいこう!」と言い換えるだけで場の空気が軽くなり、前向きな雰囲気を作ることができるのが、この言葉の大きな魅力です。
SNSで使うときの注意点とマナー
SNSでマンキンを使う際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
まず、マンキンはまだ「誰もが知っている言葉」ではないという点です。
バラエティ番組やお笑いに詳しい人の間では浸透していますが、そうでない人にとっては意味がわからない可能性があります。
<span style="color:red;font-weight:bold;">ビジネスの公式な場やフォーマルなメールでは使用を避ける</span>のが無難です。
また、「マンキン」と聞いて漫画のシャーマンキングを思い浮かべる人も多いため、お笑い用語として使いたい場合は、前後の文脈で「全力で」という意味であることが伝わるように工夫しましょう。
気心の知れた仲間内のLINEやX(旧Twitter)などカジュアルな場で使うのが最も自然です。
4.マンキンと似た意味を持つお笑い用語・類義語との違い

「全力」「ガチ」「本気」とマンキンのニュアンスの違い
マンキンと似た意味の言葉はいくつかありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
| 言葉 | 意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 全力 | 持てる力をすべて出す | 結果を出すための努力 |
| ガチ | 本気で真剣に取り組む | 冗談ではない、真剣さの強調 |
| 本気 | 心から真剣であること | 気持ちや覚悟の面を重視 |
| マンキン | 全力でやり切る | スベっても折れずに最後までやり抜く姿勢 |
最も大きな違いは、マンキンには「結果がどうであれ、最後まで振り切る」という覚悟が含まれている点です。
「全力」が力の出し方を表すのに対して、マンキンは心のストッパーを外して、恥ずかしさや失敗への恐れを乗り越えるメンタル面を重視しています。
だからこそ、「マンキンでスベった」はポジティブな表現になり得るのです。
この独特のニュアンスこそが、既存の言葉では代替できないマンキンの魅力といえます。
知っておきたい関連お笑い用語(天丼・スベるなど)
マンキンと一緒に覚えておくと、バラエティ番組がもっと楽しくなるお笑い用語をいくつかご紹介します。
- 天丼(てんどん):同じボケやギャグを二度、三度と繰り返すことで笑いを生み出すテクニック
- スベる:ギャグやボケがウケないこと。マンキンの文脈では「全力でやった結果スベる」ことは否定的な意味ではない
- ツッコミ:ボケに対して指摘や訂正を入れること
- フリ:笑いのための前振り。ボケやオチを活かすための準備となる言動
- シュッとしている:見た目がスマートでかっこいいこと。小籔さんもよく使う表現
これらの用語を知っておくと、芸人さんの会話やバラエティ番組でのやりとりがより深く理解できるようになります。
特にマンキンは「スベる」とセットで使われることが多いため、両方の意味を理解しておくことでお笑いの奥深さを実感できるはずです。
マンキンは方言?関西弁との関係を解説
マンキンという言葉の響きから、「関西弁なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
結論からいうと、マンキンは方言ではありません。
小籔千豊さんが生み出した造語であり、特定の地域の方言として存在していた言葉ではないのです。
ただし、小籔さんが吉本新喜劇を拠点とする関西のお笑い芸人であることから、最初に広まったのは関西のお笑い界でした。
そのため、関西の芸人さんが使っている印象が強く、「関西弁っぽい」と感じる方がいるのは自然なことです。
現在では東京を含む全国のバラエティ番組で使われており、地域を問わず通じる言葉になっています。
方言ではなく「お笑い業界の業界用語から一般に広まった言葉」と理解しておけば間違いありません。
まとめ
この記事のポイントを振り返ります。
- マンキンには「お笑い用語」と「シャーマンキングの略称」の2つの意味がある
- お笑い用語としてのマンキンは「全力でやり切る」「ストッパーを外して振り切る」という意味
- 漫画の略称としてのマンキンは『シャーマンキング』を指し、公式ファンブック名にも使われている
- 語源は伊勢の伝統薬「万金丹(まんきんたん)」に由来する
- 言葉の生みの親は吉本新喜劇の小籔千豊さん
- きっかけはペナルティ・ワッキーさんの全力パフォーマンス
- ゲーム『桃太郎伝説』のまんきんたんの術が由来という説もある
- 「全力」「ガチ」とは異なり、失敗を恐れず最後までやり抜く姿勢を含む
- カジュアルな場面で使うのが自然で、フォーマルな場では避けるのが無難
- 方言ではなく、お笑い業界から一般に広まった造語である
マンキンという言葉には、「失敗を恐れずに全力で挑む」という素敵な姿勢が込められています。
仕事でも趣味でも、何かに挑戦するときに「マンキンでいこう!」と自分を奮い立たせてみると、いつもとは違う景色が見えるかもしれません。
ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
関連サイト:伊勢くすり本舗(萬金丹の製造・販売元)