あなたは「古文の活用表が覚えられない」と思ったことはありませんか?
結論、射る 活用 表は「ヤ行上一段活用」という特殊な活用です。
この記事を読むことで射る 活用 表の仕組みと覚え方がしっかり理解できるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.射る 活用 表の基本

射るはヤ行上一段活用
「射る」はヤ行上一段活用の動詞です。
上一段活用の動詞は数が少なく、基本的に9つの動詞を覚えておけば古文読解で困ることはありません。
射るは「弓矢を射る」という意味で、徒然草にも「ある人、弓射ることを習ふに」という有名な段があります。
上一段活用とは何か
上一段活用とは、活用語尾が「い段」の音だけで変化する活用のことです。
例えば「見る」なら「み・み・みる・みる・みれ・みよ」と、すべて「い段」の「み」で活用します。
これに対して下一段活用は「蹴る」の一語だけで、「け・け・ける・ける・けれ・けよ」と「え段」で活用します。
射る 活用 表の覚え方
上一段活用の動詞は「ひいきにみゐる」という語呂合わせで覚えるのが効果的です。
これは「ひ(干る)・い(射る・鋳る)・き(着る)・に(似る・煮る)・み(見る)・ゐ(居る・率る)」の頭文字をとったものです。
「射る」と「居る」はどちらも「いる」と読みますが、射るはヤ行、居るはワ行という違いがあるので注意が必要です。
2.射る 活用 表の完全一覧

未然形・連用形・終止形
射るの活用表を6つの活用形で整理すると以下のようになります。
| 活用形 | 活用語尾 | 接続例 |
|---|---|---|
| 未然形 | い | 射ず(打消) |
| 連用形 | い | 射たり(完了) |
| 終止形 | いる | 射る。(言い切り) |
未然形は「ず」「む」などの助動詞に接続する形です。
連用形は「たり」「て」などに接続し、文を続ける働きがあります。
終止形は文を言い切る形で、「射る。」のように使われます。
連体形・已然形・命令形
続いて後半の3つの活用形です。
| 活用形 | 活用語尾 | 接続例 |
|---|---|---|
| 連体形 | いる | 射るとき(名詞修飾) |
| 已然形 | いれ | 射れども(逆接) |
| 命令形 | いよ | 射よ。(命令) |
連体形は名詞を修飾する形で、「射ること」「射る人」のように使います。
已然形は「ども」「ば」などの助詞に接続します。
命令形は「射よ」となりますが、実際の古文ではあまり使われません。
活用形ごとの接続例
それぞれの活用形には、接続する助動詞や助詞が決まっています。
未然形接続:「ず」(打消)、「む」(推量)、「る・らる」(受身・尊敬)、「す・さす」(使役)など
連用形接続:「き」(過去)、「けり」(過去)、「つ・ぬ」(完了)、「たり」(完了)など
終止形接続:「べし」(推量・当然)、「らむ」(現在推量)、「めり」(推定)など
3.射ると似ている動詞との違い

射ると居るの違い
同じ「いる」という読み方でも、射るはヤ行、居るはワ行という大きな違いがあります。
射るは「弓に矢をつがえて放つ」という意味のヤ行上一段活用です。
一方、居るは「座る・存在する」という意味のワ行上一段活用で、平仮名では「ゐる」と書きます。
上一段活用の動詞一覧「ひいきにみゐる」
上一段活用の動詞をすべて挙げると以下の通りです。
- ひ: 干る(ひる)、嚔る(ひる)
- い: 射る(いる)、鋳る(いる) ← ヤ行
- き: 着る(きる)
- に: 似る(にる)、煮る(にる)
- み: 見る(みる)
- ゐ: 居る(ゐる)、率る(ゐる) ← ワ行
この9つに加えて、「試みる」「顧みる」「用ゐる」「率ゐる」など、これらが語尾になる複合語も上一段活用になります。
ヤ行とワ行の見分け方
ヤ行とワ行の見分け方は、漢字と意味で判断するのが確実です。
射る(矢を射る)・鋳る(金属を鋳る)はヤ行で「い」と書きます。
居る(座る)・率る(引き連れる)はワ行で「ゐ」と書きます。
4.射る 活用 表の練習問題

活用形を見分ける問題
次の文中の「射る」の活用形を答えてください。
問1: 弓を射事を習ふに(徒然草)
→ 答え:連体形(「こと」という名詞を修飾している)
問2: 矢を射ず
→ 答え:未然形(打消の助動詞「ず」に接続している)
問3: 的を射たり
→ 答え:連用形(完了の助動詞「たり」に接続している)
助動詞との接続問題
助動詞との接続を考える問題です。
問4: 「射る」+「らる」→「射___らる」
→ 答え:「射られる」(未然形「い」+「られ」)
問5: 「射る」+「べし」→「射___べし」
→ 答え:「射るべし」(終止形「いる」+「べし」)
問6: 「射る」+「けり」→「射___けり」
→ 答え:「射けり」(連用形「い」+「けり」)
実際の古文での使われ方
徒然草「ある人、弓射ることを習ふに」では、「射る」が連体形で使われています。
「弓射ることを習ふに」の「射る」は、「こと」という名詞を修飾しているため連体形です。
この段では、師匠が弟子に「後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり」と教えています。
まとめ
この記事で学んだポイントをまとめます。
- 射るはヤ行上一段活用の動詞である
- 活用は「い・い・いる・いる・いれ・いよ」
- 上一段活用の動詞は「ひいきにみゐる」で覚える
- 射る(ヤ行)と居る(ワ行)は読み方は同じだが活用の行が異なる
- 未然形は「ず・む・る・らる」、連用形は「たり・けり」、終止形は「べし・らむ」などに接続する
- 語幹と活用語尾の区別がないのが上一段活用の特徴
- 実際の古文では「弓射ることを習ふに」のように連体形で使われることが多い
射る 活用 表は古文文法の基本中の基本です。
まずは「ひいきにみゐる」を覚えて、それぞれの動詞の意味と活用の行をしっかり区別できるようにしましょう。
練習問題を繰り返し解くことで、活用形の判別が自然にできるようになりますよ。
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