あなたは「志望理由書の書き出しが思いつかない」「どう書き始めればいいかわからない」と悩んでいませんか?結論、志望理由書の書き出しは結論を先に示し、簡潔に志望理由を伝えることが最も重要です。この記事を読むことで、合格につながる効果的な書き出しのパターンと具体的な書き方がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.志望理由書 大学 書き出しの基本

志望理由書とは何か
志望理由書とは、大学入試の出願時に「自分がなぜその大学・学部を志望するか」を記述して提出する書類のことです。
総合型選抜や学校推薦型選抜では、ほぼ必ず提出が求められます。
文字数は大学によって異なりますが、800~2000字程度が一般的です。
志望理由書は一次選考(書類審査)の判断材料になるだけでなく、二次試験の面接でも使用されるため、合否を大きく左右する重要な書類といえます。
大学や学部によっては「自己推薦書」「エントリーシート」という名称で呼ばれることもあります。
大学が志望理由書で評価するポイント
大学側が志望理由書で最も知りたいのは、次の3つのポイントです。
1つ目は、学部・学科への適性があるかどうかです。
これまでにどんなことに関心を持ち、理解を深めてきたか、将来どんな職業に就きたいかなどを通して判断されます。
2つ目は、大学のアドミッションポリシーに合致しているかです。
アドミッションポリシーとは、その大学・学部が求める人物像のことです。
志望理由書の内容がアドミッションポリシーとかけ離れていると、いくら意欲があっても評価が下がる可能性があります。
3つ目は、大学で学問する意欲があるかです。
志望する学部・学科のカリキュラムをよく調べ、「そこでどんなことを学び、どんな力を養いたいか」を具体的に示す必要があります。
単なる決意表明ではなく、具体的な学習計画を伝えることが重要です。
書き出しが重要な3つの理由
志望理由書において、書き出しは特に重要です。
理由の1つ目は、文章を最後まで読んでもらえるかどうかが決まるからです。
採用担当者や入試担当者は多くの志望理由書を読むため、最初の一文で興味を引けなければ、その後の内容が読み飛ばされる可能性があります。
理由の2つ目は、全体の印象が決まるからです。
書き出しが曖昧だと、文章全体が曖昧に見えてしまいます。
逆に、書き出しが明確で簡潔であれば、その後の内容も説得力を持って伝わります。
理由の3つ目は、論理的に説明できるかが判断されるからです。
結論を先に示し、その理由を順序立てて説明できる構成力があるかどうかは、書き出しで判断されます。
これは大学で学ぶために必要な論理的思考力の証明にもなります。
合格する志望理由書の構成
志望理由書は、以下の4段構成で書くと読み手に伝わりやすくなります。
1つ目は、書き出し(結論)です。
なぜこの大学を志望するのかを、簡潔に一文で示します。
2つ目は、志望のきっかけ(エピソード)です。
志望するようになった具体的な体験や出来事を記述します。
3つ目は、大学で学びたいこと・なぜその大学なのかです。
その大学の特色やカリキュラム、教授、研究環境などの具体的な理由を述べます。
4つ目は、入学後の目標と将来の展望です。
大学で何を学び、それを将来どう活かしたいかを明確に伝えます。
この構成を意識することで、筋道の通った説得力のある志望理由書を作成できます。
2.志望理由書の書き出しパターン15選【例文付き】

結論を先に述べる書き出し例文
例文1:私が貴学を志望した理由は、高校時代の環境保護活動の経験を活かし、環境問題の解決に取り組める環境があると感じたからです。
例文2:私が貴学経済学部を志望する理由は、地域経済の発展に貢献できる人材になりたいと考えているためです。
例文3:将来、医療の現場で患者に寄り添える看護師を目指しており、先進的な教育環境が整った貴学看護学部で専門性を高めたいと考えています。
この書き出しパターンは、最も基本的で効果的な方法です。
冒頭で志望理由を端的に示すことで、読み手は何についての文章なのかをすぐに理解できます。
結論を先に述べることは、論理的な文章構成の基本であり、大学側に好印象を与えます。
きっかけから始める書き出し例文
例文4:高校の部活動で地域の子どもたちと交流するうちに教育問題に強い関心を持ち、貴学の教育学科なら実践的に学べると知り、志望いたしました。
例文5:祖母の介護を経験したことがきっかけで、高齢者福祉に携わりたいと考えるようになりました。貴学の社会福祉学部は、実習プログラムが充実しており、私の目標達成に最適な環境だと確信しています。
例文6:東日本大震災のボランティア活動を通じて、災害に強いまちづくりの重要性を実感し、貴学の都市工学科で防災について専門的に学びたいと思いました。
きっかけから始める書き出しは、読み手の興味を引きやすいというメリットがあります。
具体的な体験から入ることで、志望理由に説得力が生まれます。
ただし、きっかけの説明が長くなりすぎないよう、簡潔にまとめることが重要です。
将来の夢を提示する書き出し例文
例文7:私は将来、国際的な舞台で活躍できる通訳者になることを目指しており、貴学の外国語学部で高度な語学力とコミュニケーション能力を養いたいと考えています。
例文8:将来は地域医療に貢献できる医師を目指しており、先進的な研究環境が整った貴学医学部で専門性を高めたいと考えています。
例文9:私の夢は、ITの力で教育格差を解消することです。貴学の情報工学科では、最先端の技術と教育学の融合が学べるため、志望いたしました。
将来の夢から始める書き出しは、明確な目標を持っていることをアピールできる方法です。
大学側は、目的意識を持って入学する学生を高く評価します。
将来のビジョンを示すことで、大学での学びが単なる通過点ではなく、夢の実現のための重要なステップであることが伝わります。
体験エピソードから入る書き出し例文
例文10:高校2年生のとき、科学部の研究で水質汚染の問題に取り組んだ経験から、環境化学に強い興味を持つようになりました。貴学の環境科学科は、フィールドワークと実験研究が充実しており、私の学びたい内容と完全に一致しています。
例文11:吹奏楽部の活動を通じて、音楽が人々に与える影響の大きさを実感しました。貴学の音楽療法コースでは、音楽を医療や福祉に活かす方法を学べるため、志望いたしました。
例文12:高校時代の海外留学で、異文化コミュニケーションの難しさと面白さを体験し、国際関係学を学びたいと考えるようになりました。貴学の国際学部は、実践的なプログラムが豊富で、私の目標達成に最適です。
体験エピソードから入る書き出しは、個性とオリジナリティを示せる点が強みです。
自分だけの経験を基にした志望理由は、他の受験生との差別化につながります。
ただし、エピソードと志望理由を必ずリンクさせることが重要です。
問題意識を示す書き出し例文
例文13:日本の少子高齢化が進む中、持続可能な社会保障制度の構築が急務だと考えています。貴学の社会政策学科で、この問題の解決策を探求したいと思い、志望いたしました。
例文14:現代社会における情報格差の問題に関心を持ち、すべての人がテクノロジーの恩恵を受けられる社会を実現したいと考えています。貴学の情報社会学科は、技術と社会の関係を多角的に学べるため、志望いたしました。
例文15:気候変動による自然災害の増加は、地球規模の課題です。貴学の地球環境学科で、この問題に科学的にアプローチする力を身につけたいと考えています。
問題意識から始める書き出しは、社会課題への関心の高さをアピールできる方法です。
大学は、社会に貢献する意欲のある学生を求めています。
具体的な社会課題を提示し、その解決のために大学で学びたいという流れは、非常に説得力があります。
3.志望理由書を書く前の準備

自己分析で自分の強みを見つける方法
志望理由書を書く前に、まず自己分析をしっかり行いましょう。
自己分析とは、自分の興味・関心、強み、特性、これまでの経験を振り返ることです。
具体的には、以下の質問に答えてみてください。
- これまでに最も力を入れて取り組んだことは何か
- 自分が得意なこと、好きなことは何か
- 高校生活で印象に残っている出来事は何か
- 将来どんな仕事に就きたいか、どんな社会貢献をしたいか
これらの質問に答えることで、自分の志望理由の根拠となる要素が見つかります。
家族や友人に尋ねて、客観的な意見をもらうのも効果的です。
自己分析を深めることで、「なぜその大学・学部を選んだのか」という問いに、説得力を持って答えられるようになります。
志望大学のアドミッションポリシーを調べる
志望理由書では、「自分が大学の求める人材像に合致している」ことをアピールする必要があります。
そのために、アドミッションポリシーを必ず確認しましょう。
アドミッションポリシーとは、大学が求める学生像のことで、大学のホームページや入試要項で確認できます。
アドミッションポリシーには、大学がどのような学生を求めているか、どのような能力や資質を重視しているかが明記されています。
志望理由書を書く際は、このポリシーに自分の強みや経験を結びつけることが重要です。
例えば、「地域社会に貢献できる人材を求める」というポリシーがあれば、自分の地域活動やボランティア経験をアピールすると効果的です。
アドミッションポリシーと自分の適性が合致していることを示すことで、大学側に「この学生はうちの大学に合っている」と思わせることができます。
カリキュラムと特色を徹底リサーチする
志望大学の特色やカリキュラムを詳しく調べることは、志望理由書作成で最も重要なステップです。
大学のパンフレットやホームページを読み込み、以下の点を確認しましょう。
- どのような講義や科目があるか
- どのような教授が在籍し、どんな研究をしているか
- 実習やインターンシップのプログラムはあるか
- 留学制度や国際交流の機会はあるか
- 卒業生はどのような分野で活躍しているか
これらの情報を集めることで、「なぜその大学でなければならないのか」という理由が明確になります。
特に、他の大学にはない独自の特色や強みを見つけることが重要です。
例えば、「○○教授の研究室で学びたい」「△△という実習プログラムに参加したい」といった具体的な理由を示すと、説得力が増します。
オープンキャンパスに参加して、実際に大学の雰囲気を感じたり、在学生や教員の話を聞いたりすることも非常に有効です。
志望理由を深掘りする質問リスト
志望理由を深掘りするために、以下の質問に答えてみましょう。
Q1. なぜその分野に興味を持ったのか?
きっかけとなった出来事や体験を具体的に思い出してください。
Q2. なぜその大学・学部でなければならないのか?
他の大学ではなく、その大学を選ぶ理由を明確にしましょう。
Q3. 大学で具体的に何を学びたいのか?
学びたい内容を具体的に、科目名や研究テーマを挙げて説明できるようにしましょう。
Q4. 大学で学んだことを将来どう活かしたいのか?
卒業後のキャリアプランや社会貢献のビジョンを描きましょう。
Q5. なぜ今、その学びが必要なのか?
その分野を学ぶ緊急性や重要性を説明できるようにしましょう。
これらの質問に答えることで、志望理由の骨格が完成します。
すべての質問に具体的に答えられるようになれば、説得力のある志望理由書を書く準備が整ったといえるでしょう。
4.書き出しで避けるべきNG例

抽象的すぎる表現のNG例
NG例1:私は貴学に強い魅力を感じています。
この書き出しは、何に魅力を感じたのかが全く伝わりません。
NG例2:貴学で一生懸命頑張りたいと思います。
「一生懸命頑張る」という表現は、誰でも言えることで、具体性がありません。
NG例3:貴学は素晴らしい大学だと思いました。
「素晴らしい」という抽象的な表現では、大学のどの点が素晴らしいのかが分かりません。
抽象的な表現は、読み手の心に響かず、印象に残りません。
志望理由書では、具体的な理由や根拠を示すことが重要です。
例えば、「○○教授の△△に関する研究に興味を持った」「××という実習プログラムに魅力を感じた」など、具体的な要素を挙げるようにしましょう。
どの大学にも当てはまる内容のNG例
NG例4:貴学は伝統があり、設備も充実しているため、志望いたしました。
この理由は、多くの大学に当てはまる内容で、その大学を選んだ理由になっていません。
NG例5:貴学は知名度が高く、就職実績も良いため、志望しました。
就職実績や知名度だけを理由にすると、学びへの意欲が感じられません。
NG例6:貴学は自宅から通いやすい場所にあるため、志望しました。
立地条件を主な理由にすると、学問への関心が低いと判断されます。
志望理由書では、「その大学でなければならない理由」を明確に示す必要があります。
他の大学と差別化されている点、その大学独自の強みや特色を見つけて、それを志望理由に結びつけましょう。
例えば、「貴学独自の○○プログラムで△△を学びたい」「××教授のゼミで□□について研究したい」といった具体的な理由を示すことが重要です。
結論が曖昧な書き出しのNG例
NG例7:私は将来のことを考えて、貴学を志望しようかと思っています。
「志望しようかと思っています」という表現は、意思が曖昧で決意が感じられません。
NG例8:貴学に興味があり、受験してみたいと考えました。
「受験してみたい」という表現は、試しに受けるような軽い印象を与えてしまいます。
NG例9:貴学について調べているうちに、だんだん興味が湧いてきました。
「だんだん興味が湧いてきた」という表現は、志望理由としては弱い印象です。
志望理由書では、明確な意思表示が求められます。
「志望します」「志望いたしました」という断定的な表現を使い、強い決意を示しましょう。
曖昧な表現は、読み手に不安を与え、「本当にこの大学に入りたいのか?」という疑問を持たせてしまいます。
熱意だけで理由がない書き出しのNG例
NG例10:私は絶対に貴学に入学したいです!どうしても貴学で学びたいです!
熱意は伝わりますが、「なぜ」という理由が全く示されていません。
NG例11:貴学に入学することが私の夢です。この夢を叶えたいです。
夢を語ることは良いですが、なぜその大学が夢なのかという説明が必要です。
NG例12:貴学が大好きです。何としても合格したいと思っています。
感情だけを述べても、志望「理由」にはなりません。
志望理由書は、その名の通り「理由」を説明する書類です。
熱意や決意を示すことも大切ですが、それだけでは不十分です。
「なぜその大学を志望するのか」という理由を、具体的な根拠とともに論理的に説明する必要があります。
熱意は、理由をしっかり述べた上で、最後に添える程度にしましょう。
まとめ
この記事でわかったポイントをまとめます。
- 志望理由書の書き出しは結論を先に述べることが最も効果的である
- 大学側は学部への適性、アドミッションポリシーとの合致、学問への意欲を評価している
- 書き出しには結論先行型、きっかけ型、将来の夢型、体験型、問題意識型の5つのパターンがある
- 志望理由書を書く前に自己分析と大学研究を徹底的に行うことが重要である
- アドミッションポリシーを確認し、自分の適性を結びつけることが合格への鍵となる
- 抽象的な表現や、どの大学にも当てはまる内容は避けるべきである
- 曖昧な表現ではなく、明確な意思表示を行う必要がある
- 熱意だけでなく、具体的な理由と根拠を示すことが求められる
- その大学独自の特色や強みを見つけて志望理由に結びつけることが差別化につながる
- 志望理由書は一次選考だけでなく面接でも使用されるため、提出後も内容をよく読み込む必要がある
志望理由書の書き出しは、あなたの大学入試の合否を左右する重要な要素です。この記事で紹介した例文やポイントを参考にして、自分だけのオリジナルな志望理由書を作成してください。準備を怠らず、具体的で説得力のある内容を書くことで、必ず合格に近づけるはずです。あなたの受験が成功することを心から願っています。
関連サイト
文部科学省(大学入試に関する情報が掲載されています)
https://www.mext.go.jp/