あなたは「漢検って何級からすごいと言われるのだろう」と思ったことはありませんか?結論、年齢や立場によって評価される級は異なりますが、社会人なら準1級以上、高校生なら2級以上がすごいレベルです。この記事を読むことで漢検の各級の価値や履歴書に書ける基準がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.漢検は何級からすごいと評価されるのか

小学生は5級以上でスゴイと評価される
小学生であれば漢検5級に合格するとすごいと評価されます。
漢検5級は小学校6年生修了レベルに相当し、対象漢字数は1026字です。
6年生なら5級、5年生以下なら自分の学年に相当する級に合格すればすごいといえます。
たとえば5年生なら6級(小学校5年生修了レベル)、4年生なら7級(小学校4年生修了レベル)に合格すれば、年齢相応以上の漢字能力があることの証明になります。
小学生のうちに自分の学年より上の級に合格できれば、中学受験でも有利に働く可能性があります。
中学生は3級合格がすごいレベル
中学生の場合、漢検3級に合格するとすごいと言われます。
漢検3級は中学校卒業レベルに相当し、対象漢字数は1623字です。
中学3年生で3級に合格すれば年齢相応、1年生や2年生で合格すれば優秀と評価されます。
また、3級と2級の間には準2級(高校在学レベル)があるため、中学生で準2級に合格できればかなりすごいレベルといえます。
高校受験では3級以上が評価の対象となることが多く、内申書での加点や合否判定の参考にされます。
高校生は2級・準2級でスゴイと言われる
高校生で受かってすごいと言われるレベルは準2級以上です。
準2級は高校在学程度のレベルで、対象漢字数は1951字となっています。
高校1年生や2年生で準2級に合格すれば、漢字能力の高さを証明できるでしょう。
さらに2級(高校卒業・大学・一般レベル)に高校生のうちに合格できれば、非常に高い評価を得られます。
2級は常用漢字2136字すべてを読み書き活用できるレベルとされており、高校生で合格すれば大学入試でも有利になります。
大学入試では準2級以上が評価の基準となることが多いため、高校生は最低でも準2級を目指すのがおすすめです。
社会人・大人は準1級以上が高評価
社会人や大人が漢検を取得する場合、準1級がすごいと言われるレベルです。
漢検準1級のレベルは大学・一般程度で、約3000字が対象となります。
準1級の合格率は約15%前後と非常に低く、7人に1人しか合格できない難関資格です。
2級までは常用漢字の範囲内ですが、準1級からは常用漢字を超えた高度な漢字や四字熟語、故事成語、ことわざなども出題されます。
準1級より上のレベルを目指す場合は1級になりますが、1級の合格率は約8〜10%とさらに難易度が上がります。
就職活動や転職では2級以上が評価されますが、準1級や1級を持っていれば教養の高さや努力できる人物として高く評価される可能性があります。
2.漢検の級別レベルと合格率の違い

10級から5級までの各級レベル
10級から5級は小学生が対象の級で、各学年の修了レベルに対応しています。
10級は小学1年生修了程度で対象漢字数80字、9級は小学2年生修了程度で対象漢字数240字となっています。
8級から5級までのレベルと対象漢字数は次のとおりです。
- 8級:小学3年生修了程度(440字)
- 7級:小学4年生修了程度(642字)
- 6級:小学5年生修了程度(835字)
- 5級:小学6年生修了程度(1026字)
これらの級の合格率は比較的高く、7級から10級は約85〜95%、5級から6級は約70〜80%です。
出題内容は学年が上がるにつれて複雑になり、8級からは筆順・画数、部首・部首名なども追加されます。
小学生のうちに自分の学年相当の級に合格することは、基礎学力の証明になります。
4級から2級の難易度と特徴
4級から2級は中学生から高校生が主に受験する級で、難易度が大きく上がります。
4級は中学校在学程度で対象漢字数1339字、合格率は約50%前後です。
3級は中学校卒業程度で対象漢字数1623字、合格率は約50%前後となっています。
準2級は高校在学程度で対象漢字数1951字、合格率は約35%前後です。
2級は高校卒業・大学・一般程度で、常用漢字2136字すべてが対象となり、合格率は約25〜30%前後です。
2級は常用漢字をすべて読み書きできるレベルとされており、一般的に履歴書に書いて評価されるのは2級以上とされています。
4級から2級の出題内容には、漢字の読み書き、部首、熟語の構成、対義語・類義語、同音異字、四字熟語などが含まれます。
準1級・1級の圧倒的な難しさ
準1級と1級は漢検の中でも最高難度の級で、別次元の難しさです。
準1級は約3000字が対象で、合格率は約11〜15%です。
準1級の勉強時間は最低でも300時間必要とされ、2級までとは全く別世界の難易度といわれています。
準1級からは常用漢字を超えた範囲が出題され、国字や古典的文章の理解も必要になります。
1級の出題範囲は約6000字で、準1級から3000字も増えます。
1級の合格率は約8〜10%と極めて低く、合格に必要な勉強時間は500〜1500時間ともいわれています。
1級は問題集の学習だけでは合格点に届かず、辞書を複数冊使った学習や過去問の徹底研究が必要です。
準1級は2回目や3回目の受験で合格する人が多いのに対し、1級は3回から10回受験してようやく合格できたという声も多く聞かれます。
級別の合格率データ比較
漢検の合格率は級が上がるほど低くなり、難易度の高さを示しています。
2018年度から2022年度までの平均合格率を見ると、級別の難易度の違いが明確にわかります。
10級は約95%、9級は約90%、8級と7級は約85%と、小学生低学年向けの級は非常に高い合格率です。
中学生レベルの3級と4級は約50%、高校在学レベルの準2級は約35%、高校卒業レベルの2級は約25〜30%となっています。
準1級は約15%、1級は約8〜10%と、上位2つの級は極めて低い合格率です。
合格基準は1級・準1級・2級が200点満点の80%(160点)程度、準2級から5級が200点満点の70%(140点)程度です。
受験者数で見ると3級が最も多く、次いで準2級、5級、4級の順となっており、中学生から高校生の受験者が多いことがわかります。
3.履歴書に書ける漢検の級数

就職活動で評価される最低ライン
履歴書に書いて就職活動で評価される漢検の級は2級以上です。
2級は常用漢字すべてを読み書きできるレベルとされており、社会人として基本的な漢字能力があることの証明になります。
日本漢字能力検定協会の調査では、468社の企業が漢検を新卒採用や社内教育で活用していると回答しています。
企業が漢検を評価する理由は、単なる漢字能力だけでなく、目標に向けて努力できる姿勢や学習意欲の証明になるからです。
準2級以下でも履歴書に記載すること自体は可能ですが、高卒・大卒の場合は常用漢字を読み書きできるというアピールにはなりにくいでしょう。
アルバイトやパートの採用では3級や4級を記載しても構いませんが、正社員の就職活動では2級以上を目指すべきです。
準1級や1級を持っていれば、教養の高さや継続的な努力ができる人物として、採用担当者の目に留まりやすくなります。
高校入試では3級以上が有利
高校入試で評価される漢検の級は3級以上です。
日本漢字能力検定協会の調査によると、全国の高校の約半数(51.6%)が漢検を入試で活用しています。
具体的には、内申書で加点する学校が527校、合否判定の際に参考にする学校が1524校にのぼります。
高校入試で漢検が評価される理由は、基礎学力の定着度や学習意欲の高さを測る指標になるからです。
一部の高校では、漢検4級以上の取得者は出願条件を緩和したり、3級以上で国語科目の得点に加点したりする制度を設けています。
中学生は最低でも3級、できれば準2級の取得を目指すことで、高校入試を有利に進められます。
漢検は団体受験も可能なため、学校で受験機会が提供されることも多く、積極的に活用するとよいでしょう。
大学入試では準2級以上が基準
大学入試で評価される漢検の級は準2級以上が基準です。
日本漢字能力検定協会の調査では、大学・短大の約半数が漢検を評価・活用していることが分かっています。
特に推薦入試やAO入試での活用率が高く、大学側は「目標に向かって学ぶ意欲の証明」として漢検を評価しています。
一部の大学では準2級や2級の取得者に対し、国語の内申を高くみなしたり、入学金や授業料の減免審査に活用したりする制度があります。
大学入試では漢検だけでなく、英検やTOEICなどの語学資格も評価されることが多いため、複数の資格を組み合わせるとさらに有利です。
高校生は大学入試を見据えて、少なくとも準2級、できれば2級の取得を目指すべきです。
志望校が漢検をどのように活用しているかは、募集要項や大学のホームページで確認できます。
企業が求める漢検レベルの実態
企業が求める漢検のレベルは、一般的に2級以上が基準となっています。
企業が漢検を評価する理由は、語彙力や読解力だけでなく、コミュニケーション能力や一般常識の指標になるからです。
パソコンの普及により文字を書く機会が減っている中、漢検資格は言語力を図る重要な指標として高く評価されています。
社会人になると書類作成の機会が増えるため、2級で常用漢字をすべてカバーできることは大きなメリットです。
企業によっては、漢検取得級を昇進や人事評価の参考にすることもあります。
準1級や1級を持っていれば、専門的な知識や高い教養を持つ人材として、他の応募者との差別化が図れます。
履歴書には「令和○年○月 日本漢字能力検定○級合格」と正式名称で記載し、略称の「漢検」は使わないようにしましょう。
4.漢検取得のメリットと活用方法

入試での加点・優遇制度の実例
漢検は多くの学校で入試の加点や優遇制度の対象となっています。
高校入試では、一般推薦入試において漢検4級以上の取得者は出願条件を緩和する学校があります。
具体的には、出願条件の「3年次5教科評定合計」を1減じるなどの優遇措置が取られています。
一般入試では漢検3級以上の取得者に対し、国語科目の得点に加点する高校も存在します。
大学入試では、全ての入試選抜において漢検準2級・2級取得者の国語の内申を1高くみなす大学があります。
推薦入試の出願条件として「資格検定を2つ以上有していること」を定めている大学もあり、漢検がその対象に含まれています。
一部の大学では留学生向けに、漢検の取得級に応じて単位認定を行う制度も設けられています。
これらの優遇制度は学校によって異なるため、志望校の募集要項を必ず確認することが重要です。
語彙力・読解力が大幅に向上する理由
漢検の勉強を通じて、語彙力と読解力が大幅に向上します。
漢検では漢字の読み書きだけでなく、文章の中で適切に使えるかもチェックされるため、漢字の意味を深く理解する必要があります。
四字熟語、故事成語、ことわざなどを学ぶことで、表現の幅が広がり、豊かな語彙力が身につきます。
準1級以上になると古典的な文章の理解も求められるため、読書の理解も深まり、新たな知識を得る喜びにつながります。
漢字の理解度が高くなると、文章の意味を正しく読み取れるようになり、学業やビジネスシーンでの文章読解能力が向上します。
就職活動では、エントリーシートや履歴書を書く際に、語彙力や表現力が発揮されます。
面接でも適切な言葉遣いができることで、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。
学習習慣が身につく具体的な効果
漢検の合格を目指すことで、定期的な学習習慣を身につけることができます。
日本の社会人の1日の平均勉強時間は約6分という調査結果があり、継続的に学習する人は少数派です。
漢検は計画的な勉強が必要なため、スケジュール管理能力や集中力を養うきっかけになります。
漢検の勉強は継続的な努力が求められ、1日30分でも机に向かう習慣ができれば大きな成長です。
段階的に級が設定されているため、合格するたびに成長を実感でき、次のレベルに進むモチベーションが高まります。
目標に向かって努力する経験は、漢検以外の資格試験や仕事においても活かせる重要なスキルです。
企業が漢検を評価する理由の一つは、「コツコツ努力できる人物」という印象を与えられるからです。
一生使える資格としての価値
漢検は有効期限がないため、一度取得すれば一生使える資格です。
英検も同様に有効期限はありませんが、TOEICは公式認定証の再発行期限である2年がスコアを履歴書に書ける期限の目安とされています。
漢検は半永久的に履歴書や職務経歴書に記載でき、就職・転職の際に何度でも活用できます。
漢検1級・準1級の合格者は「漢検生涯学習ネットワーク」という会員組織に入会でき、漢字や日本語の勉強に励む人との交流の場が得られます。
この組織では同じ趣味を持つ人とのコミュニケーションを通じて、自身の世界を広げるきっかけにもなります。
漢字を学ぶことは日本の文化や歴史に触れる機会でもあり、教養を深めることにつながります。
高い級を取得していれば、年齢を重ねても教養のある人物として評価され続けるでしょう。
まとめ
- 漢検は年齢や立場によって評価される級が異なり、小学生は5級、中学生は3級、高校生は準2級以上、社会人は準1級以上がすごいレベル
- 準1級の合格率は約15%、1級は約8〜10%と非常に低く、2級の合格率約25〜30%と比べても圧倒的に難しい
- 履歴書に書いて就職活動で評価されるのは2級以上で、常用漢字すべてを読み書きできるレベルが基準
- 高校入試では3級以上、大学入試では準2級以上が評価の対象となり、加点や優遇制度を設けている学校も多い
- 漢検の取得により語彙力・読解力が向上し、学習習慣が身につき、入試や就職で有利になる
- 漢検は有効期限がなく一生使える資格であり、取得した級は半永久的に履歴書に記載できる
- 準1級の勉強時間は最低300時間、1級は500〜1500時間必要とされ、計画的な学習が重要
- 企業の約半数が漢検を新卒採用や社内教育で活用しており、努力する姿勢や学習意欲の証明として評価される
漢検は単なる漢字能力の証明だけでなく、努力と継続的な学習の成果を示す資格です。自分の目標に合わせて適切な級にチャレンジし、一歩ずつステップアップしていきましょう。
関連サイト
公益財団法人 日本漢字能力検定協会