あなたは「英検3級の配点ってどうなっているの?」と疑問に思ったことはありませんか?結論、英検3級はCSEスコアという特殊な採点方式を採用しており、一次試験は1650点満点中1103点以上、二次試験は550点満点中353点以上で合格となります。この記事を読むことで英検3級の配点システムと合格に必要な得点率がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.英検3級の配点の基本構造

CSEスコアとは何か
英検3級では2016年度からCSEスコアという採点方式が導入されています。
CSEスコアとは、Common Scale for Englishの略称で、英語の4技能「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」を統一的な尺度で測定する国際標準規格です。
従来の「1問1点」という単純な配点ではなく、受験者全体の成績分布に応じて毎回スコアが調整される仕組みとなっています。
そのため、同じ正答数でも試験の回によってスコアが変動することがあり、「何問正解すれば合格」と明確に言い切ることができないのが特徴です。
この採点方式により、難しい問題が多い回でも不公平にならないよう、公平性が保たれています。
一次試験と二次試験の満点と合格基準点
英検3級の一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能で構成されます。
各技能がそれぞれ550点満点となっており、合計で1650点満点です。
一次試験の合格基準スコアは1103点となっており、得点率は約67%に相当します。
二次試験(面接)はスピーキング1技能のみで、550点満点中353点以上が合格基準となります。
二次試験の合格基準の得点率は約64%です。
素点と配点が公開されていない理由
英検協会は具体的な問題ごとの配点を公表していません。
これはCSEスコアの特性によるもので、受験者全体の成績分布によって各問題の難易度が統計的に算出され、それに応じてスコアが調整されるためです。
つまり、正解者が少ない難しい問題ほど高いスコアが与えられ、正解者が多い簡単な問題は低いスコアとなる仕組みです。
このため「素点(正答数)からCSEスコアを計算する換算表」は存在せず、受験者が自分でスコアを算出することはできません。
英検協会は公式に「受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません」と明言しています。
各技能のスコア配分の仕組み
英検3級の一次試験では、リーディング・リスニング・ライティングの3技能が完全に均等に配分されています。
各技能とも550点満点となっており、問題数の多い少ないに関わらず、すべて同じ重みで評価されます。
リーディングは30問、リスニングは30問、ライティングは1問という問題構成ですが、最終的なスコアは各技能すべて550点満点に統一されます。
これは英語の4技能をバランスよく評価するという英検の理念に基づいた設計です。
したがって、どれか1つの技能に極端な弱点があると合格が難しくなるため、バランスの取れた学習が重要になります。
2.一次試験の配点詳細

リーディングの問題数と配点目安
リーディングセクションは全30問で構成されています。
内訳は、短文の語句空所補充が15問、会話文の文空所補充が5問、長文の内容一致選択が10問です。
試験時間は筆記全体で50分となっており、この中にはライティングの時間も含まれます。
各問の配点は公表されていませんが、一般的な塾では1問あたり約18点という目安で計算されることが多いです。
合格のためには、リーディングセクションで約18問以上(正答率60%以上)の正解が目安とされています。
リスニングの問題数と配点目安
リスニングセクションは全30問で、試験時間は約25分です。
第1部は会話応答文選択が10問、第2部は会話内容一致選択が10問、第3部は文の内容一致選択が10問という構成です。
リーディングと同様に、1問あたり約18点が目安とされます。
リスニングは音声が1回しか流れないため、集中力が求められますが、小学生や中学生にとっては比較的得点しやすいセクションです。
合格を目指すなら、リスニングでも18問以上(正答率60%以上)を確保したいところです。
ライティングの配点と採点基準
ライティングは1題のみの出題で、25〜35語程度の英文を書く問題です。
問題数は1問ですが、配点は550点満点とリーディング・リスニングと完全に同等の重みがあります。
採点基準は内容・構成・語彙・文法の4つの観点から評価されます。
具体的には、質問に適切に答えているか、理由を2つ書いているか、文字数は規定内か、文法やスペリングは正しいかなどがチェックされます。
ライティングは型を覚えることで高得点が狙いやすいセクションなので、しっかり対策すれば得点源にできます。
各技能の合格に必要な正答率
英検協会は公式に「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています」と発表しています。
つまり、リーディング・リスニング・ライティングすべてで約60%以上の正答率があれば、合格の可能性が高いということです。
リーディングなら30問中18問正解、リスニングなら30問中18問正解が目安となります。
ただし、これはあくまで「多くが合格」という表現であり、必ずしも各技能すべてが60%以上である必要はありません。
実際には、ある技能が50%台でも他の技能でカバーできれば合格できるケースもあるため、総合的なバランスが重要です。
3.二次試験(面接)の配点詳細

面接の評価項目と配点の内訳
二次試験(面接)は約5分間の対面式スピーキングテストです。
評価項目は大きく分けて3つの観点から採点されます。
1つ目はパッセージの音読、2つ目は質問への応答(5問)、3つ目はアティチュード(態度・姿勢)です。
素点での配点は、一般的な塾の目安では音読5点、質問応答25点、アティチュード3点の合計33点満点とされています。
この素点が最終的にCSEスコア550点満点に換算され、353点以上(約64%)で合格となります。
音読の配点とチェックポイント
音読では、問題カードに書かれた30語程度のパッセージを声に出して読みます。
黙読時間が20秒与えられた後、音読を行います。
評価のポイントは正しい発音・アクセント・イントネーションです。
また、重要な情報が含まれている単語は強調して読むなど、文脈を理解した読み方ができているかも見られます。
音読の配点は素点で5点とされており、全体の約15%を占めるため、しっかり練習しておく必要があります。
質問応答(No.1〜5)の配点
面接では5つの質問に英語で答える必要があります。
No.1〜3は問題カードの内容に関する質問で、No.4〜5は受験者自身に関する質問です。
各質問の配点は5点ずつで合計25点とされており、面接全体の約76%を占める最も重要な部分です。
No.1はパッセージの内容についての質問、No.2はイラストの人物の行動についての質問、No.3はイラストの状況についての質問です。
No.4とNo.5は「週末に何をするのが好きですか?」「外国に行ったことがありますか?」といった日常生活に関する質問が出題されます。
アティチュード(態度)の配点
アティチュード(態度)は、面接中の積極性やコミュニケーション姿勢を評価する項目です。
具体的には、アイコンタクト、声の大きさ、反応の速さ、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢などが評価されます。
配点は3点と少なめですが、合否のボーダーライン上にいる受験者にとっては重要な得点源となります。
面接官の質問に対して黙り込まずに、わからなくても何か反応を示すことが大切です。
笑顔で、はきはきとした態度で臨むことで、アティチュードの満点を狙いましょう。
二次試験の合格に必要な得点率
二次試験の合格基準はCSEスコア353点/550点満点で、得点率は約64%です。
素点での目安としては、33点満点中23点以上で合格の可能性が高いとされています。
二次試験の合格率は約90〜95%と非常に高く、一次試験を突破した受験者の大半が合格しています。
ただし、まったく対策をせずに臨むと不合格になるリスクもあるため、油断は禁物です。
面接の流れを理解し、想定される質問に対する答え方を練習しておけば、十分に合格できる試験です。
4.合格ラインを突破するための戦略

バランス型で各技能6割を目指す方法
最も安定した合格戦略は、リーディング・リスニング・ライティングすべてで60%以上を確保することです。
リーディング30問中18問、リスニング30問中18問、ライティングで6割以上の評価を得られれば、合格の可能性が非常に高くなります。
この戦略のメリットは、どの技能でも極端な失敗がなければ合格できるという安心感があることです。
バランス型の学習では、単語・文法・リスニング・ライティングをまんべんなく対策します。
特に苦手分野がない受験者や、時間に余裕がある受験者におすすめの戦略です。
得意技能で苦手をカバーする戦略
実は、各技能すべてが60%以上である必要はありません。
例えば、リーディングが50%台でも、リスニングやライティングで高得点を取れば合格できるケースがあります。
実際に、リーディング37%、リスニング43%、ライティング75%という極端なバランスでも合格した事例が報告されています。
この戦略は、特定の技能に苦手意識がある受験者に有効です。
得意な技能を徹底的に伸ばし、苦手な技能は最低限の対策にとどめることで、効率的に合格ラインを突破できます。
ライティングで高得点を狙うコツ
ライティングは型を覚えれば安定して高得点が取れるセクションです。
基本的な構成は、意見表明→理由1→理由2→結論という流れです。
例えば「Do you like playing sports?」という質問なら、「Yes, I do. First, 理由1. Second, 理由2.」という形で答えます。
文法やスペリングのミスを減らすことも重要で、簡単な表現でも正確に書くことが高評価につながります。
ライティングで満点近くを取れば、他の技能が多少弱くてもカバーできるため、最優先で対策すべきセクションと言えます。
リスニングを得点源にする学習法
小学生や中学生にとって、リスニングは最も得点しやすいセクションです。
リスニング対策の基本は、英語の音に慣れることと聞き取りのコツを掴むことです。
過去問や予想問題のリスニング音声を繰り返し聞くことで、英語のリズムや発音に慣れることができます。
また、選択肢を先読みするテクニックも有効で、何を聞き取ればよいかが事前にわかります。
リスニングで25問以上(80%以上)の正解を目指せば、他のセクションが多少苦手でも合格ラインに到達できます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 英検3級はCSEスコアという特殊な採点方式を採用しており、素点からスコアを計算することはできない
- 一次試験は1650点満点中1103点以上、二次試験は550点満点中353点以上で合格となる
- リーディング・リスニング・ライティングは各550点満点で完全に均等な配分となっている
- 各技能で約60%以上の正答率があれば合格の可能性が高いが、必ずしもすべての技能で60%必要というわけではない
- 二次試験の素点配点は音読5点、質問応答25点、アティチュード3点の合計33点満点が目安
- バランス型と得意技能重視型の2つの合格戦略があり、自分に合った方法を選ぶことが大切
- ライティングは型を覚えれば高得点が狙いやすく、最優先で対策すべきセクション
- リスニングは小中学生にとって得点源になりやすいため、過去問の音声を繰り返し聞いて対策する
- 二次試験の合格率は約90〜95%と高いが、面接の流れを理解し練習することが重要
- 得意な技能を伸ばして苦手な技能をカバーする戦略も有効である
英検3級の配点システムを理解すれば、効率的な学習計画が立てられます。自分の得意不得意を見極めて、戦略的に合格を目指しましょう!
関連サイト
公益財団法人 日本英語検定協会